古民家情報

立山町・枠の内(再生例あり)

建物種別:

柱の上に梁が架かる、建具は帯戸(板戸)
柱の上に梁が架かる、建具は帯戸(板戸)

所在地 富山県魚津市近辺
築年数 110年程度
階数 平屋建て
延床面積 9坪(30㎡)
構造 伝統工法
部材価格 1,200,000円(税込)
条件 弊社HP「古民家情報」内に掲載の古民家・古材の販売につきましては、原則として弊社にての工事施工が条件となりますので、あらかじめご承知おき下さい。
主な特徴 7寸角のケヤキの柱が10本、同じくケヤキの1尺3寸の差し鴨居と胴貫が2段、室内をぐるりとめぐる。この上に太い梁は二重三重に架かり高い天井を支えている。残る旧建具(板戸)は6枚。
再生を前提としたコメント いわゆる「枠の内」と称される構造体。雪国であるために発生した頑強な化粧構造材の架構は、あくまで力強く美しい。天井高さ4メートル、床面積30平米の空間は決定的な存在感を発揮し、住宅に使用するにしても店舗に使用するにしても、中核的な見せ場となることは間違いない。
再生例 →こちら

 

~格納後の写真~

太い軸組み材の仮組開始

柱を立て一重目の梁を架ける

仮組完了。残念ながら作業場所の高さが足りず、二重目の梁組は床レベルに組むことに。
また今回、柱間に組む美しい見せ貫材は組まなかった

一重目の梁組

本来一重目の梁組の上に架かるはずの二重目の梁組

~格納前の資料~

ケヤキの柱と差し鴨居と貫2段
ケヤキの柱と差し鴨居と貫2段

太い梁が3重4重と架かっている

太い梁が3重4重と架かっている
太い梁が3重4重と架かっている

枠の内外観(解体中)
枠の内外観(解体中)

調査図面

建築物を生かして解体することを解(ほど)くといいます。日本では古来、社寺や民家に限らず、時々の事情によって、実に多くの建築物が、現地であるいは移築された新地で再生活用されてきました。そして、それを支えてきたのが伝統工法による建築技術です。伝統工法によって組まれた建築物は、それを解き、組み、また解き、組むのに実にふさわしい造りをしています。そして、後世に実に多くの古建築を残し伝えてきました。