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2017年3月26日

文化活動の拠点「俳諧堂」竣工式

俳諧堂竣工式

俳諧堂竣工式

笛吹市境川町小黒坂の「山廬」。俳人飯田蛇笏・龍太さん父子の居宅ですが、その敷地に「俳諧堂」とよばれる蔵がよみがえり、3月25日に竣工式が行われました。

俳諧堂 全景

俳諧堂 全景

テープカット(笛吹市文化協会 斉藤氏、山廬文化振興会 飯田氏、笛吹市長 山下氏)

テープカット(笛吹市文化協会 斉藤氏、山廬文化振興会 飯田氏、笛吹市長 山下氏)

1階内部の様子

1階内部の様子

1階では蛇笏の手帳など2人のゆかりの品を展示

1階では蛇笏の手帳など2人のゆかりの品を展示

2階は山廬文化振興会主催の句会の会場などに使う予定

2階は山廬文化振興会主催の句会の会場などに使う予定

俳諧堂の中から庭を眺める

俳諧堂の中から庭を眺める

俳諧堂復元に携わったスタッフ 棟梁:吉野、設計士:田辺、監督:塩野、大工:近山、高山、監修:吉岡先生

俳諧堂復元に携わったスタッフ 棟梁:吉野、設計士:田辺、監督:塩野、大工:近山、高山、監修:吉岡先生

句会の会場などとして使い、俳誌「雲母」の発行所でもあった山廬の歴史を伝える建物。歌人若山牧水ら文人が滞在したことも。復元を進めてきた山廬文化振興会 飯田秀實理事長(龍太さんの長男)は今後、幅広い文化活動の拠点として活用していきたいと挨拶されました。

当初の蔵は、戦後別の場所に移築され養蚕に役立てられましたが、「雲母」創刊100周年(2015年)の記念事業として同振興会が復元を計画。まず、平成24年に建物の調査依頼のお話が弊社にあったところから始まりました。

調査の後、生かし取りという方法で解体工事を行い部材を弊社倉庫で保管しておりました。そして、平成28年から復元工事が始まったわけですが、設計図作成の際には秀實さんが提供して下さった俳諧堂の昔の写真により、俳諧堂の外観、瓦屋根、軒先の鉢巻、外壁には漆喰に腰板張という形が決まっていきました。

山廬一般公開日も設けられています。ぜひ一度訪れ、この風情ある場所で皆さんも一句詠んでみてはいかがでしょうか?