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2016年2月5日

須玉町東向の再生民家

竣工外観(南東面) 道路側を1間、解体撤去して減築

竣工外観(南東面) 道路側を1間、解体撤去して減築

この民家は、東京都新宿区に住む施主が、ゆかりある古民家をセカンドハウスとして再生したものです。道路の拡張によって民家に近づいた道路側を1間解体撤去して4.5坪減築、半解体して土間の耐圧盤を施工、これを頼りに不陸と立て振りを水平垂直に修正しこれを耐力壁で固めました。

通風のために鴨居を増設、両引き戸とすることで1間の開口を確保、その裏側に耐力壁を隠し、さらに床を6cm下げることで現代人の身長に合わせて鴨居下の高さを確保。使用された古建具は6cm下枠を足して(下駄をはかせるという)積極的に使用しました。

工事着手は平成27年1月、竣工は平成28年02月、実質では約10ヶ月の工程でした。

着工前外観

着工前外観

「玄関ポーチ」

「玄関ポーチ」

竣工内観 玄関土間(4坪)と前の間(6畳)・存在感のある大黒柱

竣工内観 玄関土間(4坪)と前の間(6畳)・存在感のある大黒柱

「中の間(8畳)」 正面の両袖壁は耐力壁、田舎戸は両引き戸、通風のために1間の開口を確保

「中の間(8畳)」 正面の両袖壁は耐力壁、田舎戸は両引き戸、通風のために1間の開口を確保

「奥座敷(8畳)」 床の間の青い壁は特注の砂壁

「奥座敷(8畳)」 床の間の青い壁は特注の砂壁

「奥座敷」 床を6cm下げた為、畳寄せが化粧で見える。古建具の下枠に下駄をはかせて高さを調整

「奥座敷」 床を6cm下げた為、畳寄せが化粧で見える。古建具の下枠に下駄をはかせて高さを調整

「居間」 建具は両引きで1間の開口を確保、右の食器収納の裏には耐力壁が

「居間」 建具は両引きで1間の開口を確保、右の食器収納の裏には耐力壁が

工事中 土間のべた基礎打設前\。全体に鉄筋配筋、玄関土間には断熱材施工

工事中 土間のべた基礎打設前。全体に鉄筋配筋、玄関土間には断熱材施工

工事中 妻壁は雨水の防水のため大壁とする。化粧材として付け桁、付け梁(曲り材)を施す

工事中 妻壁は雨水の防水のため大壁とする。化粧材として付け桁、付け梁(曲り材)を施す