構造まる見え、古民家のような家具 ~vol.10~
ランドローバーの「ディフェンダー」という車に乗っていた方が、

ディフェンダー (ご本人のものではありません)
「この車ね、古民家みたいなの~!」とおっしゃいました。
ご自身は移築した古民家を所有されています。
ごつくて大きい、と言う点は確かに共通している気がします。
さらに部品の取りつく様子が見える(ボルトなどが見えるデザイン)、
大地をじかに感じる(車として走る以外の快適性はあまり考えていない)
などと言う点だそうです。
言われてみればなるほど、武骨なところや、「あとはご自分で、お好きなようにしてください」
みたいな感じは本当に似ている気にがしてきます。
古民家もこの車も、バラバラにしても、また組立てられそうですよね。
(いや、実際は素人にはできませんが・・・)
古民家、というか日本家屋のよさのひとつは、この感じ、「フレキシビリティー」
にあると思います。小さいところでは障子や襖といった建具の開け閉めで
いとも簡単に広間や個室に変えてしまいます。
使い方に応じた「可変性」は、使う人に応じて答えてくれる、ともいえるのではないでしょうか。

古民家のような家具
前置きが長くなりましたが、今回ご紹介するのはこの家具です。
日本古来のダボ(栓)、クサビ(楔)などを使用して組み立てられた棚です。
楔を抜くと板を押さえている部材が外れて、さらに正面の栓を抜くと板を受けている部材が外れて
バラバラになります。板二枚、脚四本、板受け材(栓)四本、板押さえ(楔)4本。

機構部分のアップ
存在感十分で、武骨なようすはまさに古民家です。
板受け材の幅であれば、お好みの板材を使用することも可能です。
存在感たっぷりの重厚なこの棚、お部屋の真ん中に
飾り棚やシェルフとして、アクセントに置くのもおしゃれです。
W1930㎜(板長さ)、d550㎜(受け材長さ)、h915㎜(支柱高さ)
1段目棚板高さ185㎜、棚有効高さ470㎜、+ 2段目高さ760㎜。
板厚さ50㎜、板幅370㎜~400㎜程度(430㎜程度まで対応可)。
価格は18万円です。