慈眼山 南照院 山門

曹洞宗
山梨県笛吹市御坂町井之上941
新築(再建) ( 平成23年 )

慶長16年(1611)、徳川幕府2代将軍秀忠の時代にはるばる薩摩から甲斐の国に来られた了室宗源大和尚による開山と伝えられています。島津家ゆかりの「丸に十文字(轡十字)」の寺紋や、南国への想いがしのばれる南照院という寺号に、その由来がうかがえます。

若くして亡くなられた檀徒の方のご寄進で、薬医門形式の山門を総桧造で建立しました。「この山門を通る人々が日々心穏やかに過ごせますように」という故人の願いを後世に伝えるべく「一輝門」と命名し、扁額を掲げています。

薬医門は本柱を控柱より太くして棟を中央より本柱側に寄せて、正面から見た軒の出がより深くなるように造ります。太い垂木を疎らに配置し、軽やかでかつ力強い雰囲気を醸し出しています。

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