山梨県指定史跡

甲府城 鉄門

(くろがねもん)
山梨県甲府市丸の内1丁目
再建 ( 平成24年 )
設計:公益財団法人 文化財建造物保存技術協会

武田家は石垣の上に櫓(やぐら)が聳えたつ所謂お城らしい城郭は築きませんでした。この甲府城は、武田氏滅亡後、秀吉が家康に対抗する拠点として築かせたもので400年の歴史を誇ります。高石垣をもつ近世城郭としては山梨で唯一の遺構です。それが江戸時代には徳川家の直轄領の中心となっていく経緯に、栄枯盛衰の歴史を感じさせられます。近年の調査により三階建ての高櫓の存在が確認されましたが、天守閣の存在はいまだ不明。謎は深まるばかりです。

鉄門は本丸と天守曲輪の南側の境にある、左右に石垣を有する2階建の櫓門です。明治初期に解体されたのを、舞鶴城公園整備事業により内松陰門、稲荷門とともに、資料や史実を頼りに伝統工法と国産材のケヤキ、マツ、ヒノキで復元することになり、弊社は技術協力会社として、木工事左官工事を担当しました。

鉄門 鯱(しゃちほこ):棟に飾られるシャチホコ。奈良県の瓦屋さんに発注、何回も造り直しを重ね、ようやく完成しました。

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