岩松山 信盛院 鐘楼堂

曹洞宗
山梨県山梨市東2190
新築(再建) ( 昭和60年 )
設計:広瀬沸

日本古建築の大家である故・広瀬沸(いずみ)先生の設計による十本柱の優美な鐘楼です。江戸期以降の彫刻で見せる建築とは対照的な、より古い、鎌倉室町期の建物そのものの明快な力強さが感じられます。

広瀬先生は、先人大工達が伝えてきた寸法体系の集大成である「木割」をベースに、研ぎすまされたプロポーションの図面を書かれますが、その素晴らしい設計が形になるには、優れた技量と細部に至るこだわり、建築的なセンスをもった職人のはたらきが必須です。すぐれた設計とすぐれた職人の技との両者が相まってこそ美術的に価値のある建築が生まれることを、この鐘楼が証明してくれています。

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