韮崎市指定文化財
苗敷山穂見神社 奥宮
(本殿・幣殿・拝殿)
山梨県韮崎市旭町上条南割
保存修理 ( 平成22年 )
南アルプスの鳳凰山を拝する苗敷山(なえしきやま)山頂(1035m)近くに造営された穂見神社は、平安時代から続く修験道の神社です。後に境内に宝生寺という真言宗の寺も創建され、神仏習合の信仰の対象となっていましたが、明治初期の廃仏毀釈で寺は壊され、陣跡しか残っていません。
現存する社殿は元文元年(1736年)に再建されたもので、日光東照宮と同じく、本殿と拝殿が渡殿によって結ばれて一体となった「権現造り」です。里宮から奥宮へは、本格的な登山となり、登り口からの道程を示す指導丁石が置かれるほど距離がありますが、現在でも祭礼の日には奥宮でのお神楽を見に、多くの人が山道をのぼります。