鐘楼堂の屋根は、桧皮葺型銅板葺きで、四枚の正三角形が一点に集まる「宝形造(ほうぎょうづくり)」。屋根を支える太い扇垂木は、先が四方に反って跳ね上がる形。
東京都指定文化財
とそつざん こうおんじ
兜率山 廣園寺 諸堂
(開山堂・鐘楼堂・本堂・山門等)
臨済宗南禅寺派
東京都八王子市山田町1577
屋根葺替 ( 平成28〜29年 )
廣園寺は、南北朝時代の康応元年(1389)に創建された禅寺で、全国から修行僧を受け入れる禅道場を有しています。この開山堂には、甲州塩山向嶽寺の第三世住職であり、後に当寺を開いた峻翁令山(しゅんのうれいざん)の像が祀られています。
廣園寺周辺は昔は里山が広がる田園地帯でしたが、今日でも緑豊かな森に寺院建築が点在する境内は「都会のオアシス」として、市民の心のよりどころとなっています。毎週第一日曜の予約なしで参加できる朝の坐禅会は、いつも賑わっています。