甲州市指定文化財
塩山 向嶽寺 仏殿・総門・中門・禅堂ほか
(開山堂付き)
臨済宗向嶽寺派本山
山梨県甲州市塩山上於曽2026
保存修理(屋根等の大規模修繕) ( 平成21年 )
向嶽寺は臨済宗に15ある大本山の一つで、向嶽寺派を統轄する寺院です。「向嶽寺」という名の通り、富士山を真南に仰ぐ特異で宗教的な立地にあり、方丈から仏殿、三門、中門に至るまでの建造物が一直線に富士山に向かって並んでいます。いちばん表にある総門だけは、富士山に直接相対する方向からわずかに西にずらしてありますが、これは富士山に対する畏怖の念の建築的なあらわれでしょうか。
この大きくて豪快な仏殿は、約200年前の文政年間に弊社一族の石川源三郎により建造されました。火災で重層部分の屋根が焼失したのを大正15年(1926)に二代前の社長・石川孝重が修復し、今回の大規模修繕を経て現在に至っています。屋根の隅が下がって波打っていたのを直し、屋根の軒の照りの強い、禅宗らしい美しい屋根がよみがえりました。
■臨黄ネット:塩山 向嶽寺
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