山中諏訪神社 御旅所
山梨県山中湖村山中13
新築(改築) ( 昭和63年 )
山中諏訪神社では例大祭として毎年9月に、山中明神安産祭が三日にわたって行われます。初日の宵祭で御霊が御旅所に向けて出発し、御旅所で一泊。二日目の本祭で御霊が神社に帰る道中で、安産を願う大勢の妊婦さん達が神輿の後ろについて歩きます。終点の神社の御神木に辿り着くと、神輿と幣束、祈願者が御神歌を唱えながらグルグルと3周廻り、祭は最高潮に達します。新婚女性や妊婦、出産を無事に終えたお母さん達やその夫達が全国から集まって祭に興じる様子は若々しい熱気にあふれ、壮観です。
御旅所は、祭で担がれる神輿を一晩休ませる、いわば宿泊所です。唐破風付き流れ向拝に千鳥破風を配し、女性らしい、優雅で華やかな意匠で仕上げました。 また、同時期に神楽殿と社務所も新築されました。