箱根町指定文化財

金湯山 早雲寺 本堂・鐘楼堂・開山堂

臨済宗大徳寺派
神奈川県足柄下郡箱根町湯本405
保存修理 ( 平成27年 )

小田原城主 北条早雲の遺言により二代氏綱が建立した北条氏の菩提寺です。秀吉が北条氏を滅亡させるまで、連歌師の宗祇、宗長、千利休の高弟の山上宗二らなどが、大徳寺文化を東国にもたらす場として重要な役割を担いました。均整のとれた屋根の本堂は、徳川の世となってから僧侶・菊径が再興したものです。

本堂には龍虎や水鳥、山水など、絵師狩野雪村が描いた数々の襖絵があり、本堂の内部空間と襖絵とが織りなす日本の美を堪能できます。境内の鐘楼には、秀吉が小田原攻めの本陣で使ったとされる銅鐘が下がり、そのすぐ隣には秀吉に惨殺された山上宗二の慰霊碑が並びます。箱根湯本で、栄枯盛衰入り乱れた戦国の歴史に想いを馳せてみてはいかがでしょうか?

■ 臨済宗大徳寺派 早雲寺
http://www.souunji.jp/

本堂の襖絵は狩野雪村による「竜虎図」で、16面あります。神奈川県指定重要文化財です。

山上宗二慰霊碑:山上宗二は秀吉の茶匠でしたが、理非曲直の発言で怒りを買って浪人。前田利家に仕えましたが、再び秀吉を怒らせたことから小田原に下り、北条氏に仕えました。小田原征伐の際に、秀吉は利休を介して宗二を再登用しようとしますが、宗二が断ったため、耳と鼻を削がれた上打ち首にされました。享年46歳。

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