広々とした本堂の内部。正座にも椅子座にも用いることが可能で、大人数を収容できます。美しい金の欄間を修復しました。
本堂で前の客殿は、葬儀や法要に対応できる施設としてつくりました。本堂と行き来する動線に配慮しました。
浄土真宗の古刹である宿願寺の本堂を改築するにあたって、世界遺産である京都の御影堂(ごえいどう)を手本にしました。外陣に二本の円柱を立て、虹梁を架けて斗組を配する、裏側の回廊部分を漆喰壁で塗り込める、向拝の彫刻を獏(バク)とする等、真宗らしい本堂となりました。
最近ではホール葬が一般的になっていますが、今回の工事では寺院葬や法要ができるお寺のあり方を共に模索しました。本堂に参列者が集まる十分な空間をとり、人が集うのに必要な設備を整えた客殿も新築。二つの建物の連携により「菩提寺から故人をお送りできる」寺院のあり方を示唆する事例となりました。
広々とした本堂の内部。正座にも椅子座にも用いることが可能で、大人数を収容できます。美しい金の欄間を修復しました。
本堂で前の客殿は、葬儀や法要に対応できる施設としてつくりました。本堂と行き来する動線に配慮しました。