国指定重要文化財
医王山 油山寺 山門
真言宗
静岡県袋井市村松1
保存修理(屋根耐震) ( 平成27年 )
設計:文化財建造物保存技術協会
かつて孝謙天皇が境内にある「るりの滝」の水で眼を洗浄したところ眼病が全快したことから、眼病平癒の寺として信仰を集めています。
国の重要文化財に指定されているこの山門は、かつては掛川城の大手二之門であったものです。明治維新の廃城令の際、城主の太田備中守が、眼病全快のお礼として油山寺に寄進したものです。重櫓層門の城郭造り、桁行9.3m×梁間4.6mの総欅づくりで、漆喰塗りの白壁と本瓦葺きの屋根とのコントラストが美しい門です。瓦屋根のいたんだ箇所の修理と耐震補強工事を弊社でさせていただきました。