国指定重要文化財
甲斐善光寺 金堂
(唐破風・内陣天井)
浄土宗
山梨県甲府市善光寺3丁目36-1
保存修理 ( 平成16年 )
永禄元年(1558)上杉謙信と川中島合戦が長期化する中で、その戦火が信州長野の善光寺に及ぶのを恐れた武田信玄は、本尊や鐘楼や仏具、僧侶達を甲府に移し、甲斐善光寺を建立しました。現在の伽藍は寛政年間に再建されたもので、金堂は石川政五郎共重が、山門は石川久左衛門が棟梁として造営に携わりました。両者とも甲州下山大工の棟梁で、当社の先祖にあたります。
金堂は屋根が手前に迫り出す、善光寺建築特有の撞木(しゅもく)造。高さ27m×奥行49mと、高さにおいては長野善光寺を上回り、日本最大級の木造建造物の一つに数えられています。金堂の内陣では、吊天井に描かれた日本一大きい「鳴き龍」や、真っ暗闇の中を歩いてご本尊の真下にある極楽への錠前に触る「戒壇めぐり」などを体験できます。一度はぜひ訪れていただきたいお寺です。