途絶えかけている技術を未来につなぐ
山梨県内にも茅葺き屋根や水車を有する公共施設などがありますが、一方でそれをメンテナンスできる職人がほとんどいなくなっています。こうした現状の中、伝統の継承を社是とする当社では、社内で若い茅葺き(かやぶき)職人を育て、途絶えていた水車づくりの技術も復活させました。
昔は「結い」の精神で村人総出で葺き替えをしていたというほど、茅葺きには手間がかかります。そうした習慣がなくなった今、トタン板で覆うことなく茅葺き屋根を維持している家では、茅葺き屋根の葺き替えが大きな負担となっています。部分的に痛んだところだけを抜いて差し替える「差茅」で、葺き替えまでの年数を伸ばし、長持ちさせることを当社ではお奨めします。ほか、公共施設などの新築、全面修理も承ります。
水車はもともと荷車の車輪などをつくる「車大工」がつくっていたのですが、県内ではつくり手が途絶えてしまっています。そこで、当社の職人が、過去に車大工の手伝いをしたことがあるという人から話を訊き、現物にあたりながら、水車造営の技術を復活させることに成功しました。県内数カ所の公共施設で、当社施工の水車がまわっています。