茅葺屋根・水車

途絶えかけている技術を未来につなぐ

山梨県内にも茅葺き屋根や水車を有する公共施設などがありますが、一方でそれをメンテナンスできる職人がほとんどいなくなっています。こうした現状の中、伝統の継承を社是とする当社では、社内で若い茅葺き(かやぶき)職人を育て、途絶えていた水車づくりの技術も復活させました。

昔は「結い」の精神で村人総出で葺き替えをしていたというほど、茅葺きには手間がかかります。そうした習慣がなくなった今、トタン板で覆うことなく茅葺き屋根を維持している家では、茅葺き屋根の葺き替えが大きな負担となっています。部分的に痛んだところだけを抜いて差し替える「差茅」で、葺き替えまでの年数を伸ばし、長持ちさせることを当社ではお奨めします。ほか、公共施設などの新築、全面修理も承ります。

写真左: 三富村 徳和水車小屋, 右: 徳和水車歯車

水車はもともと荷車の車輪などをつくる「車大工」がつくっていたのですが、県内ではつくり手が途絶えてしまっています。そこで、当社の職人が、過去に車大工の手伝いをしたことがあるという人から話を訊き、現物にあたりながら、水車造営の技術を復活させることに成功しました。県内数カ所の公共施設で、当社施工の水車がまわっています。

高根の家

もとはトタンをかぶせてあった茅葺き屋根を、新しく茅を葺き替えて再生しました。茅葺きの工程を詳しくのせましたので、どうぞご覧ください。

八田家書院

甲州一洗練された書院建築です。美しい茅葺きの再生には気を使いました。施工中の写真ものせましたので、どうぞご覧ください。

西湖いやしの里根場

台風にともなう土石流で集落ごと流された西湖湖畔の美しい茅葺き民家群が、山梨の原風景を体験できる観光施設としてよみがえりました。

徳和の水車

甲州では途絶えてしまっていた車大工職人の技を学び、復活させました。その第一号となった、当社にとって思い出ぶかい水車です。

オオムラサキセンターの水車

北杜市長坂町の里山観光施設の一角にもうけられた水車です。棚田の風景の中によくなじんでいます。