日本住宅・木材技術センターの「住宅・木材振興表彰」で国土交通省住宅局長賞

矩勾配の重なり屋根が美しいO邸

受賞の理由は、建物そのものよりも、私たちの取組にありました。裏返していえば、家を一軒建てることが、地域の山を保全し、若い職人を育て、景観に寄与することで日本の木造建築のよさを世に広めることにも、つながるのです。

平成22年2月25日、弊社は(財)日本住宅・木材技術センターの「住宅・木材振興表彰」を受けました。この中で弊社がいただいたのは国土交通省住宅局長賞です。授賞理由として「甲州民家を中心とした古民家の現地再生及び移築再生への取り組みや地域材及び地域技術・工法の積極的な活用を通じた地域の美しい景観保全に貢献するとともに、大工、茅葺き職人の育成、ワークショップ開催による木造建築の良さの普及等に関しての取り組みを高く評価」という評をいただいています。

山梨も他に無い伝統的な民家の形があります。甲州民家のデザインの特徴は「切妻屋根」。弊社の新築住宅では、この切妻屋根を積み重ねて構成しています。使用する大断面の大黒柱や曲梁などの木材はすべてが国産材で、県産材も多く使っています。これを弊社では、大工職人の育成のためにあえてプレカットではなく、全て手刻みで加工をしています。

日本の風土の中で育った木材は優秀です。古民家の古材が、をれをまさに証明してます。弊社の民家の再生工事の構造材には、古民家の優れた古材のリユースと、国産材の新材とを、半々ぐらいの割合で使っています。