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その建築は、世にふたつとない
「入魂の一品」である
かつては日本全国津々浦々、それぞれ地域の気候風土や歴史文化、素材などに応じた、土地固有の家づくりがあり、それがそれぞれの地の美しい家並みや風景をなしていました。ところが、今では生産性や経済効率追求の旗のもと、全国どこでも同じ、性能や数値だけを根拠にした無機質な量産建築が蔓延しています。頻繁にモデルチェンジする「新型の〇〇シリーズ」の量産住宅は「建築する」という行為を放棄しているようにすら見えます。
建築であるからには、それは本来、その施主のためだけに創造される「入魂の一品」でなければならないと、私たち伝匠舎は考えます。そうでなくて、どうして、後世にまで受け継がれ、愛でられていくことができるでしょうか。だからこそ、量産住宅はつくりません。職人が手刻みで、ひとりひとりのお客様のために創ります。入魂の一品を。
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早雲寺中門