5. 耐震・制震・免振

大黒柱が直接礎石の上に載っている。これが石場建て

一度巨大地震に遭遇すると、破損し修理ができなくなり解体撤去される鉄筋コンクリートの建造物、あるいは通し柱と桁梁の接合部が破断し修理不能となり解体される木造2階建在来工法の住宅、忘れたころに必ずやってくる地震国日本の繰り返される惨状です。主要構造体の破断によって修理ができない建造物、幸い人命は守れたけれども解体処分の費用とその後の再建の費用は莫大です。

「耐震」は地震力に対抗して破壊されない建物の概念、木骨土壁構造に代表される蔵型建築はこれを目指しています。

「制震」は地震力を弱めることで破壊されにくい建物の概念、柔構造である点は日本の古建築に似ています。限界耐力設計による制震金物の使用などが実用化されています。ただし柱脚を固定した建築の場合には耐震性に不安が残ります。現状石場建の古建築の耐震補強にはたいへん有効です。

「免振」は地面と建物を分離することで地震力から逃れ倒壊しない建物、日本の古建築の石場建がそれです。近年木造型の鉄筋コンクリート建築(ラーメン構造)でも免振工事が行われるようになりました。

パルテノン神殿とパンテオン神殿

一言で日本の古建築を抹殺した言葉