古民家情報

南アルプス 藤田(とうだ)の家

建物種別:

解体前南面

 

築年数 110年程度(明治時代後期)※現在解体格納済み
階数 平屋建て
延床面積 159.94㎡(延坪48.38坪)
図面 →立面図 →平面図
特徴 明治期に建てられた医師の居宅。南アルプス市の教育委員会文化財課によれば、家の持ち主だった一族は江戸時代、名主役を務めたこともある名家であったらしい。また立派な建物であった為、平成15・16年頃に市への寄贈も検討されたことも。水廻りが別棟にあった為、奥座敷を含めた和室が7部屋と物置が並ぶすっきりとした間取り。4寸から5寸角の柱が整然とたち、天井が総じて高く、広く静謐な空間が感じられる佇まい。その空間に幅広い桟の木製建具や彫刻欄間が重厚さを与え、建っていた建物を見た人からは総じて素晴らしいと賞賛された古民家。(※高級建具だけでも30本近くあり、これだけでも1,000万円超の価値。精緻な建物は、今建てれば坪200万でも出来ないような建築)
条件 弊社HP「古民家情報」内に掲載の古民家・古材の販売につきましては、原則として弊社にての工事施工が条件となりますので、あらかじめご承知おき下さい。※遠方の場合は上棟式まで行うことも可
価格 応相談。大きい平屋建で、住宅としてだけではなく店舗や施設としても活用できる汎用性が高い間取り。部材価格は300万円。再生活用の予算は5,000万円を超えることが予想される。

 

前の間

中の間

座敷床の間

建築物を生かして解体することを解(ほど)くといいます。日本では古来、社寺や民家に限らず、時々の事情によって、実に多くの建築物が、現地であるいは移築された新地で再生活用されてきました。そして、それを支えてきたのが伝統工法による建築技術です。伝統工法によって組まれた建築物は、それを解き、組み、また解き、組むのに実にふさわしい造りをしています。そして、後世に実に多くの古建築を残し伝えてきました。