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2025年5月27日

日本伝統建築技術保存会 研修見学会 in日光

人育て

二荒山神社中宮祠の見学研修に参加

令和7(2025)年5月25日(日)26日(月)、中禅寺湖に面する日光二荒山(ふたらさん)神社 中宮祠(ちゅうぐうし)拝殿の修理工事現場にて、日伝建による研修見学会が開かれました。

日光社寺文化財保存会の技師長 原田正彦氏より修理内容の説明を受ける(25日)

日光の木材の虫害はシバンムシによるもの。漆の塗膜の下で発見が難しい

日光二荒山神社中宮祠拝殿は、元禄14(1701)年建立の国の重要文化財建造物。明治36(1903)年に解体修理工事が行われています。現在進行中の修理工事は当初屋根と塗装の小規模の予定でしたが、虫害による深刻な木部劣化、および銅板屋根下地の腐朽が明らかになり、計画が変更され大規模な修理保存工事となりました。

拝殿は鉄骨で柱を縦横絡めて全体を約30㎝持ち上げ、既存の継ぎ手をすべて解体した後、新たに柱脚に金輪継を行った

金輪継手は強度が落ちる為できるだけ低い位置で継ぐのが基本だが、破損を調べた結果、床よりも高い位置でせざるを得ないものが多いということが分かった

金輪継による修理の様子、何とか残す柱脚材にもシバンムシの被害が見られる

屋根の腐朽、および修理について原田正彦氏より説明を受ける

屋根銅板を外すと予想外に腐朽が進んでいた

古建築の修理工事では、表層材を解体すると予想以上に腐朽が進行していて工事範囲が拡大してしまうことがしばしば起こります。見積前の慎重な調査が極めて重要なのです。

日光の研修に参加した伝匠舎の大工、石川威重