2023年12月24日
杣口・金桜神社拝殿の上棟式
山梨県と長野県の県境に位置する奥秩父連峰の盟主である金峰山(きんぷさん)は標高2,599m、古くから信仰の対象として恐れ崇められてきました。
旧関根家住宅は群馬県前橋市にあり、前橋市の有形文化財に指定されています。この度旧関根家住宅の保存修理工事に伴い、その茅葺屋根の修理工事(北面全葺き替え、3面差し茅による葺き替え)を当社が請け負いました。
その1:松亭
山梨県甲府市中央3丁目、古くは魚町と呼ばれていた所に松亭(しょうてい)と称するたいへん有名な料亭がありました。現存する建物は、明治44(1991)年に当主の小野源左衛門によって料亭の付属屋として築造されたと推測されるもので、昭和20年7月の甲府空襲の惨劇にも耐え、蔵(二階建て)と蔵座敷(平屋)と稲荷社の3棟が残されていました。
こちらには、今まで見たこともない総ケヤキ造りの離れがあります。造られたのは明治37(1904)年、おそらくものすごく技量のある棟梁が、施主様の要望に応えるために、たいへん素性の良いケヤキ材を吟味して集め、多くの時間をかけて刻み、組み上げたに違いありません。
令和5年度、当社の二人の茅葺職人が、(公益)全国社寺等屋根工事技術保存会の認定する主任文化財茅葺師を目指し、兵庫県丹波市山南にある「ふるさと文化財の森センター」で検定試験に臨みました。
令和5年9月19日(火)、20日(水)と岩手県北上市にある「みちのく民俗村」で、(公社)全国社寺等屋根工事技術保存会の主催する第25回茅葺フォーラムが開催されました。
下山大工のふるさと身延町下山(しもやま)にある賀茂神社(かもじんじゃ)は、富士川沿いの河内領(かわちりょう)の社頭として、奈良時代後期の天平年間(750年)に京都上賀茂神社より御分霊されたと伝えられています。