トピックス

2026年3月9日

當麻戸神社本殿保存修理 完了

當麻戸神社の麗しきたたずまい

当麻戸神社(とうまとじんじゃ)は諏訪大社から分霊を勧請したとされ、地域の人々からは「おすわさん」と親しまれてきました。

背後の山の最上部に鎮座する本殿

當麻戸神社本殿は、江戸時代初期(17世紀)に建立されたと推定される一間社流造の建物です。本殿の正面を拝殿が包み覆っているため特徴のある龍の彫刻などの装飾は外からは見えませんが、建築的価値の高さから韮崎市の文化財建造物に指定されています。

本殿の修理工事が完了

工事着工前の様子(地覆土台・高欄ほか)

このたび本殿裏側の地覆土台や高欄に深刻な腐朽が確認されたため、保存修理工事が行われることになりました。

修理が完了した本殿の地覆と高欄

高欄縁の現状古材使用の柱脚は鉛板で不陸調整

改修工事に際しては、本殿が後の時代に行われた改築により拝殿と一体となっているため、ジャッキアップが容易でないことから、曳屋工事で鉄骨(レール)を組み、わずかばかりの揚屋(あげや)を行いこれを保持、地覆(じふく)土台などの取り替えを行いました。新材に取り替えた地覆土台は石づきを取って、新材の高欄柱もやはり石づきを取って礎石の上に下ろし、地貫で固めました。

修理用材はクリ・ケヤキ・ヒノキ

工事の様子。曳家工事で本殿を礎石から浮かし保持

狭い場所で大断面の地覆土台の石づきを取って納める棟梁の有泉

工事着工は令和7年(2025年)11月、完成は令和8年3月、4か月の工程でした。