2023年7月31日
M家住宅 蔵外壁の修理工事完了
令和4年・秋頃の大風(おおかぜ)で蔵の壁が剥落との連絡に訪ねてみると、所によっては中塗り壁も落ちて、荒壁が見えている状態でした。
北杜市明野町のM家住宅。民家再生工事の完成から18年が経過し、この度M家の鉄骨造の納屋と木造の納屋、加えて東南蔵・東北蔵の改修工事が行われることになりました。最後に、土蔵改修工事について。
山梨県笛吹市春日居町寺本にある寺本家は、江戸時代に名主を務めた旧家です。屋敷の正面にある長屋門は間口10間、奥行き3間、二階建ての威風堂々とした構えで、その屋根は二層式の置屋根で、一層目の屋根と壁は厚い壁土で塗りくるまれた蔵造りとなっています。
車がぶつかって蔵の窓庇が破損したため、これを修理するに当たり、長く風雨にさらされて剥脱などが起こっていた蔵全体の外観の整備も行いたいとのことで弊社にお声がけいただきました。
ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智博士。博士が生まれ育った生家と土蔵の再生改修工事をさせていただいたご縁で、今回お会いする機会を設けていただきました。
現在の甲府市中央三丁目、古くは魚町二丁目と呼ばれたその場所に、かつて松亭(しょうてい)と称するたいへん有名な料亭がありました。今回修復された土蔵は、明治44年(1911年)に松亭を経営していた小野家の当主である小野源左衛門によって築造されたもので、昭和20年の甲府空襲の惨劇にも耐え今日まで守り続けられてきました。
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