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2012年8月31日

長安寺本堂の銅板屋根を修理

修理工事が完了した長安寺様の本堂。

修理工事が完了した長安寺本堂

昭和57年に長安寺様本堂の保存修理工事を工事させていただきました。それから約30年がたち屋根から雨漏りが見られるようになりました。原因を調べてみると銅板の伸縮に対応する技術がまだ当時は十分でなかったために、ハゼ切れがおこり雨が侵入しているのではないかという結論です。それでも銅板をとめる吊子は丁寧な仕事がしてあって、十分な数が入っていたために耐久力があり、あまりひどいことにはなっていないという状況でした。

東西の妻面平部分の修理工事では、新しく取り替えた銅板には全て、取り替えない銅板についても上から下まで伸縮する捨て板を入れることにしました。

御拝の棟と本堂平との取り合いに雨漏りの疑いあり、ハゼ部分の亀裂が確認された。

御拝の棟と本堂平との取り合いに雨漏りの疑いあり、ハゼ部分の亀裂が確認された

取り合い部分の全面的な修理が完了。

取り合い部分の全面的な修理が完了

妻面平部分に見られた銅板のハゼ切れ、雨水の浸入が疑われる。

妻面平部分に見られた銅板のハゼ切れ、雨水の浸入が疑われる

ハゼ切れしている銅板を取り替える。

ハゼ切れしている銅板を取り替える

東西妻面平部の修理完了。

東西妻面平部の修理完了

前包み、肘木、虹梁など3段の横架材の上端に水切りを取り付け、妻壁を塗り直す。

前包み、肘木、虹梁など3段の横架材の上端に水切りを取り付け、妻壁を塗り直す