2006年10月5日
宙に浮いた屋根
富士吉田市の名刹月江寺で珍しい工事をいたしました。
鐘楼堂の台輪から下の部材の木割が細く不安定で、台風などの大風に対して抵抗力が心配されたため、太く堅牢な部材に取り替えることになったのです。初め全体を解体するか、あるいは新築も検討しましたが、屋根だけを曳き揚げて下を工事する方法が上手くいけば一番経済的との結論に達し、やってみることに。
四方転びの柱の柱脚に補強のステンレスの角棒を仕込むことができるか、また屋根を降ろして納めることができるのかたいへん心配されましたが、無事成功いたしました。
着工前の様子、強風にあおられるのが心配でロープ仮補強
屋根を持ち上げる準備
約2ヶ月の工期で9月24日に完成しました