2011年9月2日
名勝「猿橋」の修理工事完了
山口県岩国市にある「錦帯橋」、徳島県三好市にある「かずら橋」とともに日本三奇橋の一つに数えられる山梨県大月市にある「猿橋」の修理工事が完了しました。深さ30mの谷底からは橋脚が立たないため橋脚を使わず、刎木(はねぎ)で支持する肘木桁(ひじきけた)式の橋は周りから眺めるにはたいへん美しくまさに絶景、昔の職人は良く造ったものだと感心させられます。
ただし、現在の橋は昭和59年に江戸末期の姿に復元修復したもので、それから年月が過ぎ平成13年に一部修理工事が行われたのですが、それからまた10年が過ぎ再び今回、さらに橋の寿命を延ばすべく修理工事が施されました。
工事内容は歩行面の板の埋木と欄干まで含めた木部への防腐剤の塗布でしたが、仕事をする職人は橋の欄干から川底を眺めてちょっとひやひやものでした。