2012年9月9日
気仙沼:尾形家住宅の復興を支援
3・11の震災で流され、小屋組みと屋根だけが残った気仙沼の尾形家住宅は、工学院大学の後藤研究室の調査研究により、文化7(1810)年の建築で漁村に残るたいへん貴重な古民家であることが解っていました。登録文化財の指定を目指していましたが、震災にあった後は、この民家を何とか救いたいとする有志の方々の努力で昨年5月までに解体され、柱等の部材や民具などが保存会の皆さんをはじめとする多くのボランティアの協力を得て、瓦礫の中から回収され、現地に保管された状態でした。
このたび弊社では「気仙沼・尾形家住宅修復保存会」からの依頼を受け、文化財建造物修復工事の専門業者として、新たな保管地への部材の移動、現存部材の詳細調査、一部部材の修理といった作業を保存会と共同で行いました。