2015年4月20日
円通寺庫裡保存修復工事 竣工式
富士河口湖町指定文化財である広大山円通寺。庫裡保存修理工事が一年の工期を以って無事修了しました。伝匠舎の目標は「目指せ300年建築」ですが、円通寺の庫裡は江戸中期(1771年)約250年前の建物。今回の保存修理工事によってあと50年ほど存続できれば、まさに300年建築の達成です!
今回の工事の発端は東日本大震災だったそうです。妙心寺派の関連の寺院でも多数の被害に遭いましたが、宮古市田老の常運寺の庫裡(震災前年に落成)は、避難所として又供養のよりどころとして人々の支えとなる場所になりました。
円通寺庫裡の耐震診断を行ったところ、震度6強以上で倒壊の恐れがあるとの結果。屋根の軽量化、床下を含む柱と壁の補強が必要とのことで、平成4年に本堂と総門の工事をさせて頂いたご縁もあり、弊社でこの歴史的な建物の保存修理を行わせて頂く運びとなり、この度無事竣工いたしました。