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2021年10月15日

三椚熊野神社:移築保存修保進む

移築修保が進む本殿全景

笛吹市境川町にある三椚(みつくぬぎ)熊野神社の御本殿の移築が、現在、佳境を迎えています。昨年末に解体が終了し、作業場にて腐朽した部材の修理工事を行っていた本殿の組み立てが始まりました。

移築修保が進む本殿


現場を担当している有泉棟梁と黒澤監督


本殿は京保二年(1717年)、今より約300年前に着工あるいは完成しただろうことが推測されます。二度の移築の過程で後補の造作と思われる部位も見られますが、江戸中期のたいへん美しい社殿の形状を保っている貴重な建物です。リニア新幹線が境内を横切ることになったため、神社全体を東側への移転を進めています。

現状の熊野神社の移転先全景


本殿前には拝殿の基礎工事が完了している