2024年11月30日
諏訪大神社・神楽殿改修工事 完了
山梨県北杜市長坂町中丸1440にある諏訪大神社の神楽殿は、柱が沈下し傾き、舞台は長年の風雪によって腐朽が進行、毎年四月に行われる祭事での神楽の舞いにも支障をきたす状況に至り、宮司様や氏子皆様の熱意により改修工事が実現しました。
壁のない伝統工法によってつくられた建築物を、建て替えをしないでどのように本来の正常な姿に戻していくか?耐震金物などの工業製品はできる限り人目に着かぬように隠したい!などの考察を重ねる中で、舞台の床下で勝負する妙案が生まれました。
柱脚は新設した鉄筋コンクリート製の強固な耐圧版の上に載っています。土台と床梁が4本の柱を結び、ここに耐震リング金物を計16個設置、これによって神楽殿の美しい姿を保持しています。
今回は柱の柱脚を建物が水平になるように切って下ろしたのち、コンクリート製の耐圧版に刺した逆U字型の鉄筋棒4か所をテコに柱頭を引っ張って建物の傾きを直し、これに土台と床梁を組み込んだのち、地震力に対抗するための制振リングを必要数設置しました。
工事着工は令和6年(2024)7月、完成は同年11月、約4か月の工程でした。