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2023年3月21日

西湖の家 古民家再生工事が完了

After=竣工外観。富士五湖地域特有の兜造り民家

伝統的な富士五湖地方の古民家の例にもれず、西湖の家も東側が二層で西側が一層の兜造り屋根です。屋根の古茅は残っていて、そのまま鉄板でくるまれていましたが、鉄板の状態は良好であったので一部の修理を施し、そのまま使用することにしました。

Before=着工前外観

竣工(玄関)

ストーブを設置して、玄関土間は憩いの場に

居間よりダイニング・キッチン方向を見ると、そこには太い大黒・小黒柱が

階段を上って見える、ワンルームの広大な小屋裏部屋

西湖は寒冷地であり夏期に涼しいこともあってか、高温多湿の悪状況を免れた立派な軸部構造体は比較的健全な状態でした。工事では、まず床・壁・天井(板)を解体、ほぼスケルトンにした状態で床下にコンクリートによる耐圧版を打設。これを頼りに大工職人が柱の高さや傾きを調整、耐震計算に従って耐震壁をバランスよく施したのち、内外装工事を行いました。

工事中の西湖の家(令和4年8月23日)

工事中の内観。養生シートで保護された大黒柱・小黒柱

工事の着手は令和4年5月、完成は令和5年3月、約10か月の工程でした。

向かって左=伝匠舎の岩田棟梁、右=大工の内藤さん