2007年4月20日
山梨市に『横溝正史記念館』が完成公開
昨年の11月22日から移築保存工事に入っていた横溝正史館がこのほど完成し公開が始まりました。移築された場所は山梨市のフルーツパーク富士屋ホテルに隣接する場所で、甲府盆地の見渡せるたいへん眺望の良いところです。
横溝正史は明治35年神戸市生まれ、「八つ墓村」や「犬神家の一族」など数々の推理小説で有名ですが、これらを執筆した書斎が東京都世田谷区成城に残っていました。横溝亮一さんは父親の書斎が縁あって山梨市に保存されることをたいへん喜ばれて横溝正史にまつわる貴重な品々70点を市に寄贈されました。その中には横溝正史の恩師であった江戸川乱歩の書や自筆の原稿など貴重な品々も含まれています。
完成披露の日、横溝正史のご子息である横溝亮一氏は成城にあったものを何も変らずそのままに移築された建物を見て、「まるで父が今にもそこにいるような気がする・・・」と深い感銘を受けた様子で、目頭を熱くされていました。
完成した書斎
書斎で執筆する横溝正史
営業日は火木土日祝日、営業時間は午前10時~午後3時まで。
入館料は100円(中学生以下無料)
問い合わせは山梨市教育委員会 tel:0553-22-9611まで。