2010年4月11日
甲州民家情報館で竣工式
形成22年4月10日(土)午後4時から伝建候補地・甲州市「上条集落」で甲州民家情報館の竣工式が来賓並びに多くの関係各位が参集して盛大に行われました。
「NPO山梨家並保存会 代表 石川重人の挨拶の要旨」
本日は竣工式のご案内申しあげましたところ、たいへんご多忙のなかを、佐藤甲州市副市長様、古屋教育長様、三森生涯学習課長様はじめ生涯学習課の皆様、またこの事業を始めるにあたり大変お世話になりました政策秘書課の中村政策調整担当リーダー様、岡甲州市議長様はじめとする甲州市市会議員の皆様、清雲山梨県文化財審議委員会会長様、上条組の皆様、日本ナショナルトラストの山本専門研究員様、日本民家再生協会の金井事務局長様はじめ会員の皆様、工学院大学の後藤先生はじめ学生の皆様、ふるさと情報館の中村所長様はじめ会員の皆様、また山梨家並保存会の仲間の皆様、ほか多くの関係各位の皆様のご出席を賜り甲州民家情報館のオープンができますことは誠にありがたく、心より御礼申し上げる次第であります。
私達は今から8年前の平成14年に、財団法人・都市農山漁村活性化機構の御指導のもと日本民家再生協会に属して、全国の茅葺き民家集落100選の選定作業をしておりました。その中で山梨では2か所のたいへん貴重な茅葺き民家集落を発見しました。そのひとつは笛吹市の芦川の集落、そしてもう一つが甲州市の上条集落でした。芦川は山梨県の南側に点在する甲(かぶと)造り型民家の集積地として、上条は重要文化財・甘草屋敷と同様の全国的に見て大変珍しい型の民家の集積地としてたいへん貴重でありました。
平成16年にナショナルトラストによる観光資源調査が山梨で行われることが内定した際も、上条集落と芦川村はその候補にともに上がりました。たまたま諸条件が整った上条が先行して調査が入りましたが、このとき調査を担当された千葉大学の名誉教授で古典建築の大家・大河直躬(なおみ)先生は、自らが陣頭指揮され、素晴らしい報告書ができたましたことはご存じのとおりであります。
現在、伝建地区の指定を目指して甲州市と上条組の皆様は研修会喉の勉強をされておられます。私たちも上条の民家集落が伝建地区に指定され、山梨の原風景として末長く保存活用されることを願っております。この上条で行われた今回の私たちの活動はまだまだ微力ではございますが、これが上条集落の伝建地区認定の運動の一助となれば幸いです。
これからもスタッフ一同、市当局をはじめ関係各位のご指導をいただきながら、地域の振興のために働いてまいる所存でございますので、ご指導ご鞭撻ご支援のほどよろしくお願いを申しあげます。