2020年10月31日
「おみさきさん」祠改修工事
南アルプス市の落合に「おみさきさん」と呼ばれている祠があり、その地域にある6組の組長様の持ち回りで、祠の維持管理を行っているとのこと。
当時、維持管理を担当されていた新津組長様からのご依頼で、祠の改修修理の調査に訪れたのは5年前の平成27年3月。氏子様方からの寄付の目標金額として費用の見積りを提出しました。そして昨年11月に寄付の目途がたったとの連絡を頂き、今年の10月中旬に工事が完成致しました。
工事の着手前には、天神社宮司の小林英孝様により、お祓いと神様を仮に移す式典を行い、完成後には竣工式を兼ねて各組組長様や関係者様が集まり、お祓いと神様を祠へ戻す式典が行われました。
工事前の祠は、土台や柱等至る所が朽ちて居り今にも倒壊しそうな状況で、内部の鉄のフレームによりかろうじて耐えているような状況でしたが、工事完成後には凛とした本来あるべき姿に。
祠を基壇から取り外して弊社の工場に運搬し、改修を担当したのは水口善晴棟梁。土台や柱の取替え、腐朽箇所の繕い等、きめ細かな丁寧な作業が施されて居り、出来栄えも上々な仕上がり具合となりました。
また、工事範囲外でしたが、祠の土台を1.5㎝程モルタルで嵩上げして雨水を切る構造に改善し、以前の様な土台の腐食が起こりにくい措置を施させて頂きました。
竣工式に於きましても、組長様や関係者様方に大変喜んで頂き、また安堵の表情を感じることも出来、仕事のやりがいを感じました。どうか、末永く「おみさきさま」が地域の皆様に愛され続け、大切にされる事をご祈念申し上げます。