2024年9月18日
蓮華山正法寺 鐘楼堂修繕工事完了
蓮華山 正法寺は、山梨県昭和町押越にある日蓮宗の古刹です。その歴史は古く、鎌倉時代の1290年に遡ります。
鐘楼堂(しょうろうどう)は長年風雨にさらされ、構造部材に腐朽(ふきゅう)が進行、シロアリ被害も深刻なため、修繕の緊急性が確認され今回修繕工事が行われることになりました。 工事は、使用不能な構造軸部材(ヒノキ・マツ)を同種材で取り換え、全体に防腐処理を施し、床板や袴(はかま)材は桧の新材に張り替え、さらに内部に耐震補強を行い、袴の下部には湿気がこもらぬように新たに通気層を設けました。 また、着工前は全体が鉛丹系のオレンジ色が塗られていたところ、今回は京都市にある古来の伝統的な彩色を施工する会社「㈱さわの道元」(近年平等院鳳凰堂の塗装工事に携わった会社)の助言もあり、ご住職のご承認をいただいて、全体を弁柄色で塗装し、木材の木口は薄い黄土色で、また袴は黒で塗装をさせていただくことになりました。 工事の着工は令和6年(2024年)3月、完成は同年6月、約3か月の工程でした。