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2016年1月31日

向嶽寺総門の上棟式を挙行

台輪と海老虹梁の上に再び置かれた棟木

台輪と海老虹梁の上に再び置かれた棟木

臨済宗の大本山向嶽寺の総門(通称「黒門」)は江戸期に建立されました。四脚門としては、たいへん雄大なもので、間口が15尺(4545mm)、奥行きが14尺(4242mm)、関東にある数ある四脚門の中で最大級のものです。

調査研究の結果、柱脚2度切り詰められ15cmほど短くなっていたこと、腐食によって柱脚の楚盤が6本とも失われていることなどが判明、文化財の専門家に相談する中で、これらを現状変更して、もとの形に復元することにいたしました。

このたび県道の拡張により北側へ4m移動されることとなった総門の工事は、2015年9月から解体修理工事に着手、基礎工事や部材の修復工事を経てこのたび上棟の運びとなりました。2016年1月30日(土)管長猊下を導師として関係各位多数臨席のもと上棟の式典が盛大に挙行されました。

組み上がった勇壮な軸組

組み上がった勇壮な軸組

管長猊下を導師として上棟式を挙行

管長猊下を導師として上棟式を挙行

関係各位が焼香して工事の安全を祈る

関係各位が焼香して工事の安全を祈る

左から萱沼設計部長、石川(大工)、岡現場監督、吉野棟梁

左から萱沼設計部長、石川(大工)、岡現場監督、吉野棟梁

伝匠舎作業場に解体格納された総門の全パーツ

伝匠舎作業場に解体格納された総門の全パーツ

巨大な礎石を4m移動、強固なコンクリート基礎の上に据える

巨大な礎石を4m移動、強固なコンクリート基礎の上に据える

柱が足され、疎盤が復元された6本の柱

柱が足され、疎盤が復元された6本の柱