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2023年1月18日

富士宮市 T家住宅の門 全解体修理

美しい山林を背景に佇むT家住宅と正面門。塀は当家に残る古写真を元に復元された

静岡県富士宮市麓(朝霧高原)にあるT家住宅は背後(北側)によく整備された美しい山林を背負い、東に壮大な富士山を仰ぐ絶景の地にあります。

保存修理が完了したT家住宅の門。棟押さえの千木が力強く印象的

左右に延べ11間の大和塀を従えた4本柱の門は木柄が太く、周囲の環境と相まって豪壮です。現存する棟札から、建てられたのは文化10年(1813年)4月、今年で約210年が経過していることに。建てたのはT家のご先祖の半兵衛と記されています。

正面より門を見上げる骨太の柱・梁・桁、肘木に唐草文様が見える


完成した門の主屋側からの眺め

この度、長年の風雨によって木造軸部材の腐朽が進んだことから、全解体保存修理工事が行われました。工事着手は令和4年7月、完成は令和5年1月、準備工事も含めて約半年の工程でした。

伝匠舎の志村棟梁が、解体材の柱を修理(根継ぎ・接ぎ木)する様子


部材の修理をほぼ完了して建て方を行う(2022年10月20日)


茅葺屋根の下地として、小屋組みに丸穴の開いたサスを設置


伝匠舎の加々美棟梁によって茅葺屋根を葺く


棟の押さえに載せる千木の組み物を、作業場で作成する様子