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2025年2月13日

2024年 茅葺職人・加々美の活躍

茅葺作業する加々美

京都市東山区に本部を置く「公益社団法人 全国社寺等屋根工事技術保存会」は、文化財である社寺等屋根工事の技術保存とその研究向上を図る目的で設立された法人。当社はこの茅部会に属して活動をしております。

当社の茅葺職人の加々美栄(52歳/経験年数23年)は、令和6年10月12日に丹波市立山南ふるさと文化財の森センターで行われた第24回の検定試験に合格し、茅葺「主任文化財屋根茅葺士」となりました。

主任文化財屋根葺士の認定証書

筆記試験で加々美が描いた軒断面図

検定員で来ていた社長の石川と筆記試験を受けている加々美栄

また、検定試験前の令和6年9月2日~27日に行われた同団体の茅葺中級技術者研修にも参加し、鋭意技術の向上に努めています。この研修は、新潟県弥彦村にある国指定の登録有形文化財の旧武石家住宅「味噌蔵」にて行われました。古い茅屋根の解体撤去から、新たに茅屋根を葺きあげるまでの約1か月の研修日程。技術研修の講師は、越乃かやぶきの秘儀地隆さん、研修生は加々美のほかに大西茅葺の大西謙之さんでした。

新潟県弥彦村で行われた茅葺師技術研修看板

左から研修生の加々美と余宮さん、講師の樋口さん

竣工。旧武石家住宅「味噌蔵」

着工前の旧武石家住宅「味噌蔵」