2023年12月5日
当社施工の2物件が国の登録文化財に!
その1:松亭
山梨県甲府市中央3丁目、古くは魚町と呼ばれていた所に松亭(しょうてい)と称するたいへん有名な料亭がありました。現存する建物は、明治44(1991)年に当主の小野源左衛門によって料亭の付属屋として築造されたと推測されるもので、昭和20年7月の甲府空襲の惨劇にも耐え、蔵(二階建て)と蔵座敷(平屋)と稲荷社の3棟が残されていました。
現在の所有者は昭和測量株式会社。古建築にたいへん憧憬の深い代表取締役の小林日登士さんが小野家から土地建物を譲り受け、社屋として使用する目的で平成31(2019)年3月~令和3(2021)年4月、保存修理工事が行われました。
その2:迎賓館 えびす屋
日蓮宗総本山身延山久遠寺の山内、総門を潜って門内商店街へ続く道を少し行くと、「えびす屋」はあります。建物は今から約90年前に贅を尽くして建てられた平屋建て。大正・昭和初期を感じさせる和+洋のたたずまいはレトロで、昔懐かしい装いをまとっています。
現在の所有者は株式会社鶴林精舎、代表取締役の樋口純子さんは、その歴史的・美術的価値に着目、空き家となっていた住宅を望月家から譲り受け、令和2(2020)年に宗教的聖域をデザイン化して改修、同年11月14日にオーベルジュ(宿泊施設を備えた古民家レストラン)としてオープンしました。
※登録文化財の認定を受けるに際して、山梨県の文化財審議委員である渡辺洋子先生に所見書を書いていただきました。