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2014年2月17日

雪国になった塩山(社長手記)

暮らし
雪に埋もれた本社社屋、前面道路は旧青梅街道です

雪に埋もれた本社社屋、前面道路は旧青梅街道

【社長手記】
14日(金)の朝から雪は降り始めました。夕方まで降って既に積雪は40cm以上、記録的な大雪です。普段ならこれで止むはずですが、雪はまだしんしんと降り続けています。テレビの予報を見れば、これからまだ雪が40cmも降り積もると言ってはいたのですが、誰もまじめには聞いていませんでした。

翌15日(土)の朝、目を覚ますと驚くことに雪は100cmを超えています。そしてまだまだ降り続けているのです。私が生まれてから58年間、山梨県でこれほどの雪を見たことがありません。何とか雪は午前中には止み、午後には日差しも漏れるようになりました。

ところが今度は夕刻まで待っても前面道路(市道)の雪をかくに除雪車が現れません。私の脳裏に一抹の不安がよぎりました、「この道路は忘れられている!」夜の8時を過ぎていたのですが、私は思いあまって高校の先輩の土木会社社長に電話しました。

16日(日)の朝7時30分、道路に除雪車の通る音が聞こえます。「たぶん行けないかもしれない」と聞いていたのに、先輩の会社の大型のタイヤブルが雪をかき分けながら道を1往復してくれたのです。わずか1回のこの1往復がどんなにありがたく、どんなに助かったことか・・・これが契機になって手がつかなかった道の雪かきが、地域住民の手によって始まりました。

午後には今度は友人の石材店社長がバックホーを運転して駆けつけてくれました。日曜日にもかかわらず近くに住む2名の社員も会社にやってきて雪かきを手伝ってくれた結果、やっと会社の機能が回復したのです。この3日間「人情」というものに何度も胸が熱くなりました。お世話になった皆さんに心から御礼申し上げます、「ありがとうございました」。

翌15日(土)の朝、妻の愛車・日産キューブは雪に埋もれていました、一昼夜降ってもまだ雪は降り続けています

翌15日(土)の朝、妻の愛車・日産キューブは雪に埋もれ、一昼夜降ってもまだ雪は降り続けている

15日(土)出勤してきたのは柳通監督ただひとりでした、腰まである雪をかき分けて歩いてきたのです

15日(土)出勤してきたのは柳通監督ただひとり、腰まである雪をかき分けて歩いて登場

この日は、会社の前の道には人も車も通りません

この日は、会社の前の道には人も車も通らない

15日(土)午後になって青空が見えました、 会社の茅葺き屋根の茶室「美壺庵」も御覧の通り雪の中

15日(土)午後になって青空が見えた。会社の茅葺き屋根の茶室「美壺庵」も御覧の通り雪の中

向嶽寺総門前の交差点には車のすがたが全く見えません

向嶽寺総門前の交差点には車の姿が全く見えない

翌16日(日)は地域住民の手で、午前中から道路の雪かきです、このサングラスをかけた強そうな姉御が私の妻です

翌16日(日)は地域住民の手で、午前中から道路の雪かき。このサングラスをかけた強そうな姉御が私の妻

日曜日なのに、近くに住む岡(右)・柳通両監督が午後から出社して雪かきを手伝ってくれました

日曜日なのに、近くに住む岡(右)・柳通両監督が午後から出社して雪かきを手伝ってくれた

雪かきでできたカマクラに鎮座する信楽焼のタヌキ

雪かきでできたカマクラに鎮座する信楽焼のタヌキ