2007年10月30日
銚子塚古墳の立柱
県立考古学博物館の小野正文様から電話をいただきました。古墳時代の柱を復元して立てたいと言います。出土した立柱の柱脚は杉の大径木から取った芯去り赤身材で、もしそうだとすると古墳時代の大工技術は予想に反してかなり進んだものだったということになります。
表面は手斧(ちょうな)仕上げになっているということで、手斧の名手、雨宮棟梁に声を掛けることに・・・
立柱を復元する、準備に取り掛かる雨宮国広棟梁
これが事の始まりで、雨宮棟梁、我が意を得たりとばかりに話は大きく発展拡大し、古代の道具を復元して実際に木を割ると言い出した!これに敏感に反応したのが考古学博物館のスタッフの皆様。かくして大変意義深い歴史的な実験が始まったのであります。
復元された柱を割る楔(くさび)などの道具
復元されたて鉄斧(てっぷ)や手斧(ちょうな)
十人がかりで柱に楔(くさび)を打ち込む
割った柱を囲んで記念撮影
鉄斧(てっぷ)や手斧(ちょうな)によって円柱に仕上げる
平成19年月、銚子塚古墳に立柱が完成。
担当監督は左から3人目の岡英二、ご苦労様でした。