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2007年11月20日

日川高校で講義

人育て

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10月29日、昨年に続き、県立日川高校の一年生を対象とした講演会「職業人は語る」に講師として参加してきました。

講義に先立って、本年はワルシャワ(ポーランド)の復興の例を挙げ、古い歴史的な建物を残すことの意義をお話したのち、建築学者ヤン・ザットファルさんの「歴史をうばわれた国民は記憶を奪われた国民であり、それはこの世に存在しないのと同じである」という言葉を引きながら、以下のような内容で話を進めました。

  1. ヨーロッパの茅葺民家(イギリス、ドイツ、オランダ)
  2. 古材リユースのすすめ(着工前と完成、古材ギャラリー、古材で家をつくる)
  3. 民家再生の実例(松前邸)

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ナチスによって破壊されたワルシャワ旧市街(ポーランド)

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市民によって復元されたワルシャワ旧市街(世界遺産)

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「歴史をうばわれた国民は記憶を奪われた国民であり、それはこの世に存在しないのと同じである」

 

以下、生徒さんの感想をいただきましたのでご披露いたします。

・・・自分は最初現代の家が良いと思っていたけど、石川さんの話や絵を見て古い家というか、昔ながらの家がかっこいいし良いと思いました(T・T)

・・・建築は木を切ったりするので環境問題があると考えていました。しかし故材をリユースして利用したり、昔の家を再生するなど活用していると知り、考え方が少し変わりました(H・S)

・・・石川さんの話を聞き「古いものには古いものの良さがある」という意味がわかった気がする。今の日本には古いものが消えていっている気がした。古材のリユースなどにも目を向けていけば、温暖化などの問題にもつながっていけるなと思った(K・T)

・・・伝匠舎の家の工夫やデザインをみて、とても驚いた。中でも古材を多く使用していて環境に良い家作りがあって勉強になった。(S・Y)

・・・私は今まで茅葺の屋根は日本だけのものだと思っていました。私はいろいろな家を見るのが好きです。石川さんのように古材を使った渋めの家や、モダンな感じの家、イギリスやドイツのような洋風な家など、いろいろな方面の家を設計・デザインをしてみたいと思いました(K・S)

・・・イギリスには茅葺を教えてくれる学校もあって、日本でも何でも新しいものへと変えていくのではなく、古いものも大切にしていけたらもっといいのではないかと思った(T・T)

・・・建築というものに興味がわいた。ボロッボロの家を自分でデザインして家をつくってみたいなあと思った(H・N)