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2008年12月4日

伝統民家の神戸波振動実験に立ち合う

調査・実験 — タグ:
実験後の調査をする作業員とそれを取り巻く見学者

実験後の調査をする作業員とそれを取り巻く見学者

12月4日、田舎型の伝統民家の神戸波(阪神淡路大震災と同じ振動)実験を見せていただきました。足元を固定されていることには不条理を感じましたが、不動沈下なしであれだけ揺れて壊れた姿を見てたいへん衝撃的でした。しかし柔構造とはよく言ったもので、元に戻って平然と立っている姿を見て涙がこぼれそうになりました。日本民家の良さはこの後修繕ができることです。傷んだ木部を入れ替え、壁を塗り替えれば元通りに使えます。

ただ地震力に抵抗する要素というのはこの他にもいくつもあります。たとえば外壁の板壁や主要構造部を取り囲む下屋などはどうでしょうか、甲州では縁や水回りといった下屋が取り囲んで支えていることが多いのですが、そのような仕上げ材の効果、構造体の効果も実験で検証していただけたらよいのにと思います。

Eディフェンスの巨大な空間に置かれた伝統民家

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伝統民家の破損の状況、傷ついても立派

伝統民家の破損の状況、傷ついても立派