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2019年11月30日

松亭蔵 甲府市の忘れられた記憶が蘇える

竣工正面 上等な造りの外観

現在の甲府市中央三丁目、古くは魚町二丁目と呼ばれたその場所に、かつて松亭(しょうてい)と称するたいへん有名な料亭がありました。今回修復された土蔵は、明治44年(1911年)に松亭を経営していた小野家の当主である小野源左衛門によって築造されたもので、昭和20年の甲府空襲の惨劇にも耐え今日まで守り続けられてきました。

工事着工前の様子

甲府市に現存する、数少ない町屋として歴史的にもたいへん重要な建築物ですが、古建築にたいへん憧憬の深い小林日登士様が、縁あって小野家御親族から土地建物を譲り受け、このたび小林様が代表を務める昭和測量株式会社の社屋として大規模修繕をされました。

竣工 背面外観


工事着工前の様子


竣工 正面入り口 三枚の重厚な蔵前戸が素晴らしい


竣工 玄関ホール内観


竣工 1階多目的ホール


竣工 2階多目的室

工事の着工は2019年3月、完成は10月、約7か月の工程でした。