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2012年5月3日

塩山温泉郷「中村屋旅館」

新館と旧館の間に防風対策として引き戸を設置、内に坪庭を作庭

新館と旧館の間に防風対策として引き戸を設置、内に坪庭を作庭

中央線塩山駅の北側に広がるレトロな町並み、ここでは中央区の公民館と飯島家の長屋門が国の登録文化財になっています。実はこれ以外にも数物件が登録文化財候補として調査されていて、そのうちの一つが塩山温泉郷の中村屋旅館です。

木造二階建ての主屋は大正時代初期の建築と考えられ、玄関先のたたずまいなどは大正ロマンを漂わせていると言えるかもしれません。

歳月を重ねる中で中村屋旅館も増築拡張を重ね、だんだん充実した旅館になってきたわけですが、建築と建物の関係は少しばかりぎこちないものとなっておりました。今回は防風防寒などの対策と、視覚的な改善を行うため小さな営繕工事を何箇所か行いました。

工事着工は平成24年2月、竣工は同年4月、約2カ月の工程でした。

新館と旧館の間の着工前の様子

新館と旧館の間の着工前の様子

同様に新館と旧館の間に防風対策として小壁と開き戸を設置

同様に新館と旧館の間に防風対策として小壁と開き戸を設置

わずかな隙間からも風が吹き抜けるので、これをふさぐ

わずかな隙間からも風が吹き抜けるので、これをふさぐ

新館と別館の界の階段周りを和の内装でつなぐ

新館と別館の界の階段周りを和の内装でつなぐ