トピックス

2013年3月2日

宿願寺の本堂が完成

施工例,社寺 — タグ:
ご本堂 竣工外観(南東面を見る)

本堂 竣工外観(南東面を見る)

平成24年8月に上棟式が行われた宿願寺の本堂が、平成25年2月に完成し3月2日(土)竣工引き渡しが行われました。宿願寺は山梨県山梨市万力にある浄土真宗大谷派の古刹ですが、計画は規模こそ違え世界遺産である京都西本願寺の御影堂を手本にして行われました。特に外陣には2本の円柱があり、これに虹梁が架かり斗組が配されている点、裏側の回廊部分が蔵のように漆喰壁で塗り込められている点、また向拝の彫刻が獏(バク)になっている点など浄土真宗本堂の特徴をよく表しています。

本堂の着工は平成23年9月、地鎮祭は平成24年4月、竣工は平成25年2月で約17ヶ月の工程でした。

屋根(南妻面を見る)

屋根(南妻面を見る)

屋根(蓑甲と隅軒のてり)

屋根(蓑甲と隅軒のてり)

向拝の組み物と軒の収まり、よく見ていただくと地垂木は先端断面が太くなって増し、飛えん垂木は先端が細くなって減衰しています

向拝の組み物と軒の収まり、よく見ていただくと地垂木は先端断面が太くなって増し、飛えん垂木は先端が細くなって減衰している

向拝の彫刻は「獏(ばく)」、象(ぞう)にも似ていますが象には足がないとも言われます・・・

向拝の彫刻は「獏(ばく)」、象(ぞう)にも似ていますが象には足がないとも言われる

ご本堂竣工 内観(正面より内陣方向を見る)、浄土真宗の本堂らしく、2体の厨子と修理され金箔が新しくなった欄間が華やかで美しい

本堂竣工 内観(正面より内陣方向を見る)、浄土真宗の本堂らしく2体の厨子と修理され金箔が新しくなった欄間が華やかで美しい

内観(外陣には2本の円柱に虹梁が架かり斗組が配されている)

内観(外陣には2本の円柱に虹梁が架かり斗組が配されている)