2013年7月20日
圓融(えんゆう)寺の塀建設工事が完了
平成25年7月20日、埼玉県秩父市にある萬松山圓融寺(ばんしょうざんえんゆうじ)の塀の建設工事が完了しました。臨済宗(りんざいしゅう:禅宗)の古刹で、札所26番*1でもある圓融寺、本堂は間口8間もの広い伽藍(がらん)*2が特徴です。今回の工事は、平成23年4〜6月に行われた本堂の改修に続いての工事となりました。
本堂前庭を囲む石垣の上に全長19間(約32m)の塀を建設し、寺院の建築物としての奥行きを出すとともに、屋根に瓦を乗せることで威厳と風格に満ちた風情となりました。
また、高さを1.5mにすることで、外からは中が見えづらく内からは外の風景を見渡せる、威圧感をおさえた塀ができあがりました。さらに今回は、本堂の裏手にある駐車場を囲む、全長26間(約47m)、高さ1.8mの大和塀*3も新たに新設しました。
*1【伽藍/がらん】
①僧が集まり住んで、仏道を修行する、清浄閑静な場所。②大きな寺・寺院の建物。
大辞泉より
*2【札所/ふだしょ】
巡礼者が参拝のしるしとして、札を納めたり受け取ったりする所。三十三所の観音の霊場、八十八所の弘法大師の霊場など。
大辞泉より
*3【大和塀/やまとべい】
①杉の皮を縦に張り、竹の押縁(おしぶち)で押さえた塀。数寄屋などの庭に用いる。②板を大和打ちにした塀。