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2013年8月21日

勝沼で“板倉の家”の建て方始まる

作業の進む室内の様子。

作業の進む室内の様子

日本の伝統構法である板倉の家*1の建て方*2が始まりました。長年研究されて一部で高い評価を得ていましたが、東日本大震災での木質系の仮設住宅として建設されたところ、同じ工費でありながら金属製の仮設住宅に比べたいへん居心地が良いということで多くのマスメディアによって取り上げられ評判になりました。弊社でも仮設住宅の建設時に、古民家再生や板倉の家づくりを手掛けている里山建築研究所(茨城県つくば市)より依頼を受けて4人の大工を派遣していました。

このほど、この板倉の家が施主様のご理解を得て、新築住宅として甲州市勝沼に建てられることになりました。設計は里山建築研究所。クレーンを用いて行われた建て方は8月19,20日の両日で順調に進み、その合理的な収まりとスピードの速さには大工職人も驚いておりました。何か新しい時代の幕開けの予感がいしたました。

*1【板倉の家/いたくらのいえ】
150年以上前から各地方で倉の建築方法として用いられてきた伝統的な構法のひとつで、柱や梁の間に壁板を落とし込んで造り上げます。奈良の正倉院や伊勢神宮などに代表され、高温多湿の日本で、米や穀物を保存するための倉づくりに用いられた「校倉(あぜくら)造り」の変形・発展の構法。

*2【建て方/たてかた】
木造建築や鉄骨造などにおいて現場で主要な構造材を組み立てること。一般的には棟上げまでの作業を指す。
出典:リフォームホームプロ

8月19日、いよいよ日建て方が始まりました。

8月19日、いよいよ建て方が始まった

8月20日、ほぼその全容が現れました。

8月20日、ほぼその全容が現れた

クレーン車を用いて一階の梁や桁を立て込む。

クレーン車を用いて一階の梁や桁を立て込む

クレーン車を用いて落とし板パネルを立て込む。

クレーン車を用いて落とし板パネルを立て込む

2階ロフトの小パネルは人力で作業。

2階ロフトの小パネルは人力で作業

施主様と棟梁、作業員たちと記念撮影。

施主様と棟梁、作業員たちと記念撮影