2013年9月3日
寿徳寺で改修工事が終了
平成25年8月23日、山梨県南都留郡山中湖村の海雲山寿徳寺の改修工事が竣工しました。工期は平成25年7月から8月までの約2ヶ月間の工程でした。工事箇所は2ヶ所で、ひとつが山門です。この門は四脚門*ですが控え柱も合わせると柱は計6本。修理は当初1本だけの予定でしたが柱脚の銅板を剥がすと全ての柱が湿気を持ち、シロアリなどの害で朽ちていて、6本全てを修理することとなりました。ケヤキは堅い木ですが湿気には弱く金属板による根巻きは、見た目は良いですが木材のためにはならないことがわかります。
もうひとつは庫裏玄関です。この玄関は法事などで大勢の人が一時に出入りする場所。しかしご年配の方には玄関先の土間でつまずいたり、式台の段差が大きくて上るのが大変なことから、式台を二段に長く配置し、手すりを設置。一部にスロープも設けました。
*【四脚門/よつあしもん、しきゃくもん】
日本の門の建築様式のひとつで、門柱の前後に控柱を2本ずつ、左右合わせて4本立てたもの(門柱と控柱を合わせると、柱は合計6本になる)。重要文化財として残る日本の門の建築様式の中では最も多いものであり、正門に配されることの多い格式の高い門とされる。遺構として残るものは鎌倉時代以降のものだが、奈良時代から存在すると言われている。
ウィキペディアより